ロコモ予防には開眼片足立ち
人間の肉体は40〜50歳を越えるとどんどん衰退するようになります。
特に下半身の筋力の低下は大きく、走ることはおろか歩行したり立ち上がったりすることすらきつくなります。
直立した姿勢で運動をすると体重の倍以上の負荷が膝関節に加わると言われており、些細な運動でも膝の軟骨が磨りへって激痛になります。
苦痛を回避するために安静ばかりを追い求めているようでは、どんどん運動不足に拍車がかかって要介護状態のリスクが高まります。
膝関節の苦痛をへらすには、筋肉でフォローするのが一番です。
例えば下半身にほどよい筋力があれば、膝への負担が緩和され、ちょっとの運動を行っても苦痛を味わうことはなくなっていくのです。
よって、骨・筋肉をパワーアップするというのがロコモティブシンドロームの解決策として一番重要な考え方と言えます。
現在ロコモティブシンドローム予防の運動としては一番ベターなのが、「開眼片足立ち」です。
まずは机や椅子といった支えを準備しましょう。次に、支えに軽く手をおいて、片足を浮かせて直立しましょう。
この際、余裕がある人は指先のみでカラダを支えて下さい。お尻まわりや太もも前後の筋肉に力を注いで立つ事を意識します。このようなエクササイズを左右1分ずつ、毎日3回程度行います。
そのほか、スクワットやウォーキング、ストレッチといったエクササイズも非常に効果的です。
ただし、行き過ぎたエクササイズは関節を痛めつける原因となるため、医師やトレーナーの指導を仰ぎながら無理のない運動を心がけるべきです。